愛用 学術書＂TheEnd theTerraces＂´90年代英国サッカーの変容 of サッカー・フットサル

1998年レスター大学出版局から発刊された初版本ハードカバー 242ページ

現地での入手も困難

1990年代のイングランドフットボールの変容を詳細に記述した学術書

単に事実を述べるだけでなくファン・クラブ・FA・メディアへの膨大なインタビュー(写真⑦)や各界の報告書(⑧)の研究結果を分析した上で出版された本書は英国で非常に高く評価されています

学術書のため英文は少し難しいですが正しい文章表現ですので慣れてくればわかりやすいです

＂Terraces＂とはゴール裏の立ち見席のこと
イングランドフットボールの象徴だった熱烈なサポーターの観戦エリア

本書出版の直接のきっかけは1989年4月15日シェフィールド・ヒルズボロでのFAカップ準決勝(リバプールvsノッティンガム・フォレスト)での事故
＂テラス＂のリバプールサポーターが後ろから押され逃げ場を失って柵に阻まれ98人が圧死

この事故の中間報告書が有名な＂Taylor Report＂

この報告書は1990年代中に当時の1部・2部所属クラブに対しテラスを廃止して全席椅子席にすることを勧告

この報告書の影響はさまざまな結果を産みました
主なものは
①1992年プレミアリーグ創設
②放映権の高騰
③入場料の高騰
④テラスサポーター(労働者階級)の観戦を難しくした
⑤スタジアムの＂熱気＂の喪失
などなど

表紙の写真はMan Uのテラスが椅子席に改築されている時のもの

全席椅子席になった直後の試合を終えて
Man U監督ファーガソンの一言
＂フットボールは何処へ行ったんだ＂

未使用に近い美品です

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